低侵襲の治療が普及した手術室のお仕事

大きな怪我や病気の治療に手術は欠かせませんが、軽度の手術であっても麻酔や感染症のリスクを完全にゼロにすることはできませんので、必ずしも治療の第一選択になるわけではありません。

器械出し看護師のクーパー

すなわち薬物療法の効果期待できない、薬の副作用が強いので継続投与が難しい、手術したほうが早く退院できるなどの場合にはじめて手術というオプションが採られるのです。

一昔前の手術といえば、人体を大きく切開することから、心身の苦痛、術後の感染症リスクが高まり、メスを入れる範囲が多いことから回復に時間がかかるなどの課題がありましたが、現在は侵襲の少ない手術が増えています。

具体的には先端に小型カメラを取り付けた腹腔鏡や胸腔鏡、カテーテルが利用されます。腹腔鏡を使った手術は、大腸がんや潰瘍性大腸炎などに適用され、腹部に1センチ程度の小さな穴をあけ、そこから腹腔鏡などの手術器具を挿入し、患部の切開、切除を行います。低侵襲の手術は患者さんの心身の負担が少ないのが最大の特徴ですが、術野が狭く、器具の熟練度も高いレベルで問われるため、経験豊富な執刀医が病院にいなくては意味がありません。

現在の勤務している病院には手術室数5室があり、在籍している麻酔科医2名、看護師17名で年間約2,300件ほどの手術を行っています。外科、整形外科、この10年で術式や器機が大きく進歩した心臓血管外科などをはじめ、10の診療科に対応できるように最先端の設備でスタンバイしています。

患者さんの手術を担当する麻酔科医と手術室看護師が、術前の不安を少しでも軽減し、また術中に特別なケアが必要かどうかを確認するため術前訪問を行います。患者さんの希望を伺い、手術中の緊張感を和らげるためヒーリングやクラシック系のBGMを手術室内に放送するなどの工夫を行っています。

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