医療機関と薬局が情報を共有する電子処方箋

医療のIT化を促進させるため、現在の「紙」から「電子化」した処方箋を導入するための検討が始まっています。現在の紙の処方箋では、処方内容のみが記載されていますが、電子処方箋はその患者の病名や臨床検査の具体的な数値が把握できるため、薬剤師による服薬指導や薬の相互作用の確認が簡単になります。また、処方を行った医師には調剤情報と服薬指導情報がフィードバックされるので、双方の情報共有化を図ることができます。

患者も服薬情報が蓄積されることで、長年に渡って健康管理に役立てることができます。また、製薬企業が医薬品を開発する際にも、患者ごとの情報が蓄積されていれば、非常に有用です。さらに副作用による健康被害の把握、回収作業の迅速化、効率化も期待できます。

香川大学医学部附属病院と同県の保険薬局が参加して行われた電子処方箋ネットワークの実証実験「Pharma WEB」が、2010年から1年間行われ、予め患者情報が把握できれば、服薬指導の内容も格段に向上するなどの効果が確認されています。